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富士山登頂の思い出 [登山]

2017年8月5日(土)、初めて富士山の山頂に行けた時の思い出です。
富士宮口5合目~富士山頂~御殿場口新5合目
メンバー:単独
行程:日帰り
上り時間3時間49分、下り時間2時間50分




【装備】
半袖Tシャツ、ファイントラックのインナー、ショートパンツ、ロングスパッツ、登山用靴下、登山靴、ゲイター、帽子、軍手
18Lリュックサック、ミズノレインスーツ、ヘッドランプ、長袖上着、着替え(長袖Tシャツ、下着、下山後の服)、地形図、コンパス、ハイドレーション水1.0L、500mLペットボトル飲料、食料、消毒用エタノール、ファーストエイドセット(絆創膏、テーピング、虫刺され薬、ポイズンバキューム、飲み薬)、手拭い、ウエットティッシュ、ティッシュペーパー、現金
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【往】
朝一番で横浜市内の自宅を出発
5:58 JR戸塚駅発(切符1320円買う)
6:35 JR御殿場線 国府津駅発 
7:23 御殿場駅着
7:35 バス1番乗り場 御殿場口5合目水ヶ塚公園ぐりんぱ行き 出発(御殿場駅~水ヶ塚公園の往復券1750円買う)
8:30 水ヶ塚公園着
8:48 富士宮5合目行きバス 水が塚公園発(片道券1150円買う)
9:15 富士宮口5合目バス停着
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【復】
18:45 御殿場口新5合目バス 発
19:15 JR御殿場駅前 着
20:00 JR御殿場線 御殿場駅発
20:56 国府津駅 発
21: 戸塚駅 着
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朝5時に出発、コンビニでおにぎりや飲料、菓子を購入、電車を乗り継いで 御殿場駅へ。
ここからはバス。水ヶ塚公園でバス乗り継ぎ、富士宮口5合目へ9:15着。自宅からここまで4時間くらいか。

水ヶ塚公園から富士宮5合目へのシャトルバスは、基本30分おきの出発だが、バス座席が埋まったら出発するとのことで、あまり待たずに向かえた。

富士宮口5合目までの道路、富士山スカイラインでは、走って下りてくるトレイルランナーさんが続々。バス中からも応援の声が。いわゆる「ゼロ富士」富士山頂往復マラニックを走っていらっしゃる選手の皆さんだ。

今日は天候が良い予報で楽しみ。
富士宮5合目の売店をふらふら。いろいろ買いたくなるが荷物が増えては困るので我慢。ベランダにあった温度計では23℃と暑いくらい。保全金を払い、いよいよ出発。
たまたまバスから一緒だったランニングチームさんたちと、この後偶然にずっと同じ行程となった。

9:30 富士宮口五合目(2400m)出発

五合目入口から階段のような登山道を上がってすぐのトイレに入る。ここのトイレきれい。消毒液も置いてある。
開始早々に小休止、改めて出発!
坂道を登っていく。たくさんの登山者が連なって、下山の方々(みんな笑顔)とすれ違いながら進んでいく。右側に茶色の大地と雲の眺望が広がっている。

9:45 六合目 雲海荘、宝永山荘 通過(2490m)

昨年泊まった山荘。また来れて嬉しい。ここから先は未知の道のりとなる。
岩場が出てきて傾斜が増してきた。
六合目から一段上がった眺望、駿河湾が見えて爽快だ。
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前回の登山で登った宝永山2693m山頂の高さを越えたと思われる。このまま登れるだろうか。

私は2500mを越えると高山病の症状が出てしまい、富士山なんて一生登れないのではないかと残念に思っていた。

五合目から六合目がすぐだったので、七合目までがとても遠く感じた。途中、ゼロ富士の皆さんが「こんにちは!」と元気に挨拶してくれる。

そこで嬉しいハプニングが。ゼロ富士で下りてきた有名な女性ランナーさんに出会い、ものすごく動揺してしまい、アワアワしていると、とてもにこやかに話しかけてくださって、ますます大ファンになってしまった。山頂まで行って帰ってきているとは思えない余裕さで、本当にすごいと思った。相手してくださって ありがとうございました。大変感謝しています。

10:27 新七合目 御来光山荘(2780m)

私の格好が 純粋な登山客の装いではなく、ランナーっぽいし、近くにいるランニングチームの方々とTシャツの色がかぶっていて、仲間に見られたり。実際 ランニングチームの方々といっぱい話すことができた。また、単独のご年配のトレイルランナーさんからの激励も受けて嬉しかった。

10:56 標高3000m

小さな札があるだけの3000mだが、嬉しい。まもなく、

11:00 元祖七合目 山口山荘(3010m)

うー、また七合目なのか。
けっこう辛くなってきた。けれど、ちょっと止まるとすぐ元気が出てきた。ハイドレの水は度々飲み、飴玉をなめたりして、長い休憩はとらないようにしていた。
下りてくる方々が滑って転んでしまったり、下りでも苦しそうな表情の方も多くなっていた。こんな急な坂や岩場を下りてくるのは登り以上に辛い気がする。

11:35 八合目 池田館(3250m)

おー、八合目!本七合目とか旧七合目とか言って また七合目なんじゃないの と疑っていたのでホッとした。

急になっているところでは、軍手で四つん這いになって登った。ルート取りを迷ったりする。

あんまり疲れたので、座ってポカリスエットゼリーなど飲む。同じようなTシャツのランチームの方と話す。チームの人たちの中でも登山靴の人とトレランシューズの人がいた。「砂地のところはどうしようもないけど、岩の上ではトレランシューズがぐっと留まっていいですよ」と。そうなのだ。靴はどっちを履いてこようか迷って迷って、登山靴を履いてしまったが、トレランシューズも試してみたいと思っている。

12:07 九合目 万年雪山荘(3460m)

まんねん・ゆきやまそう と読んでいたが、まんねんゆき・さんそう だった。
もうここまできたら、何としても登る。
お父さんと小学生らしき息子さんが、
「もうすぐで頂上だねー頑張ろう!」
と意気揚々とサクサク進んでいく。立派。

12:37 九合五勺 胸突山荘(3590m)

お父さんとお母さん中学生くらいのお子さん二人のご家族が、「どうする?剣ヶ峰?」「上に着いて飯食ってから行けそうだったら」「どっちでもいい」「せっかくだからさ」
一人で来ている自分の心の声を朗読してくれているようだった。




鳥居をくぐって、どうやら山頂には着いたらしいのだが、いまいちゴールがわからないので、ちょっと岩場をよじ登ってみたら、駒ヶ岳とかいてある木札に着いた。
13:19 山頂 駒ヶ岳 浅間大社奥宮
9:30→13:19 登り 3時間49分
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ここで休憩した。ボーっと眺めていた。
ビール飲んでいる人、カップラーメンを食べている人、とか居たような気がする。
浅間神社の鳥居の方で大歓声が上がっていて、結婚式をやっていた。おめでとう。

自分もようやく 富士山でやりきった感じ。。。と一瞬思ったが、まだ動ける。行くぞ、てっぺん!

あー水たまり。
その先が 3776mだ。
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火口
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左に柵がある急坂を上る。滑る!危ない。落ちる。
最後の最後に怖いなー。泣きが入る。
宝永山のような深いザクザクズブズブと違って、ザーーーっと滑り落ちてしまう恐怖。

そして、頂上のすぐ下に行列が。
記念撮影をしたい人の列で、次の人がシャッターを押してあげる方式だ。
記念撮影をしたい人はこの列に並ぶということを、外国の人に英語で説明してくれたお兄さんステキ。
しばらく並んでいると
たまたま ツアーの引率の係の方が来て、「ツアーじゃない人も撮ってあげます、どうぞ」
と、言ってくださったので、その方に撮ってもらった。

13:50 剣ヶ峰(3776m)
柱状の石碑と並んだ よくある登頂記念写真なので、省略(笑)。


とても狭い山頂から
さっきの怖い急坂を下りてきた。
頭の中が動いてない 自撮り。
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天国ってこんなところかな
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おにぎりを食べて、元気が出てきたところで、さらに カラ元気 爆発。
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雲が取れて日が差すと、肌がジリジリ焼けるように熱くなる暑さ。
半袖でいられるという天候だった。
曇って風が吹くと 途端に寒くなる。
どんな状況にも対応できる準備は絶対必要。


そろそろ下山しないとバス時刻が気になる。
下山のルートを周りの人に聞いて確認したり、逆に聞かれたり。
慎重に進む。
ランニングチームさんたちもほぼ同じ時に下山開始でルートも同じよう。

14:30 下山開始 御殿場ルート

やはり、富士宮ルートに比べたら傾斜が緩やか。
明日、富士登山駅伝なので、出場選手やスタッフがたくさんいる。

15:14 七合九勺 赤岩八号館(3300m)

トレイルランナーさんや富士登山駅伝の方々が、走っている。

15:36 七合五勺 砂走館(3090m)
15:39 七合五勺 わらじ館

人がまばらで静かだ。このあとはもう山小屋は5合目まで無い。
美味しそうなものを買いたいなとも思ったが、あまりにも人がいなくて、通過した。

やっていない日ノ出館前で、足の指にできかけている豆に絆創膏をはるために座った。20分くらいの休憩になった。ガスがかかっていて景色はほぼ見えない。

登山道と下山道が分かれるところを通過。
だんだん砂走りらしくなってきた。

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あとは砂の大地を御殿場口へ下りていくだけなのだが、
別ルートに行ってみようかと迷い始めてしまった。
宝永山方面、宝永火口を通り、宝永山遊歩道を経由して富士宮5合目に行くルート。
結局、霧の中をどっちに進んでも真っ白だしーと思いながら、迷わず真っすぐ行けば帰れる方へ 変更なしで。

宝永山方面との分岐から本格的な大砂走りを楽しめる。
ほぼ霧の中で真っ白だ。
走り下りるランナーさんたち速い速い。自分はここ2回目で前回よりは楽に走れている気が。

でも 疲れてきた。
ランナーさんや小学生にどんどん抜かれる。
たまに霧が晴れて青空が見えたりする。
随分 下まで来たなぁ。御殿場の空、きれいだなぁ。
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ほぼ平坦になると、ますます走れなくなる。ここでは登山靴は苦痛だ。ほとんど歩きになった。
前回ここを下りた時は、宝永山方面との分岐から御殿場口まで ちょうど1時間かかったが、
今日は 歩いてしまっているのでもっと時間がかかっているだろうな。

着いた!
17:20 大石茶屋 
14:30→17:20 下り 2時間50分

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バス時刻まで1時間以上あるので、ゆっくりしていくことにした。缶ビールとおでんを注文し、お土産のお菓子を買う。夕暮れになっていく大石茶屋は、外国人がいっぱいだった。
待ちに待ったビールをプシューっ。。ところが 美味しくない。疲れすぎているとビールが美味しくないのか。おでんは、温かくて塩気が体じゅうに染み渡る美味しさ。

18:15 御殿場口新五合目 バス停や駐車場(1450m) 
バス停から少し下りて行った方に、無料のトイレがあり、そこで汗をかいた上半身だけ着替えた。足の方はほぼ汚れていなかった。今日は大砂走りの地面が湿り気があって、砂が舞い上がらなかったのだ。

18:45 御殿場口からバスで御殿場駅へ

もう少しここで夜になっていく空や山を眺めていたいけど、これが最終バスなので、さようなら。
暗い道を町へ向かって進むバスの揺れが心地よい。

19:15 JR御殿場駅前 着

駅で帰りの切符を買い、駅のショップでお土産に のっぽ(静岡の長いパン)他 買って、今日は銭湯は寄らず、
居酒屋へ。

山小屋の缶ビールが美味しくなかったのが信じられなくて、
確認の意味で、よくある銘柄の生ビールを飲んだ。
なんと それもまずかった!

思った以上に身体は疲れているのね。
焼き鳥は最高に美味しかった。

そして、もう時間。
20:00 JR御殿場線 御殿場駅発
さようならーーー。


初めて 富士山登頂できた。
私は高山病になりやすく、一生登れないのではないかと思っていたが、思った以上に早く夢が叶った。
今回は、お薬を飲んだのだ。
ラン友に教えてもらった、高山病予防薬だ。
海外に行くときに予防接種などをしてもらえるような病院(トラベルクリニック)で、登山目的でも処方してもらえるので、悩んでいる方は ぜひ。



以上、富士山登頂の思い出 おしまい。


















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